賃貸経営は、家賃収入が毎月入ってくることによって長期的・安定的な収益をあげて資産形成をしていくものです。しかし長期的・安定的な収益が見込めるからといって何のリスクもないのかというと、もちろんそんなわけはありません。では、賃貸経営に潜むリスクにはどういったものがあるのでしょうか。
3つのリスクに備えよう
■金利上昇リスク
投資対象である不動産を購入する場合、自己資金だけではなく借入をする方も多いのではないでしょうか。そして借入をして購入した物件を運用する場合、そこには金利上昇のリスクが伴います。
ここ数年は固定金利型(金利が変動しない)よりも変動金利型(金利が変動する)の方が金利が低いため借入をする際に変動金利型を選ぶ方が多くなっています。しかし変動金利型では半年に1回金利が見直されるため、金利が上昇すると返済額が増えてしまうことがあるのです。
■家賃滞納リスク
賃貸経営によって収益をあげるためには、物件を満室にする必要があります。しかしいくら満室になったとしても入居者に家賃を滞納されてしまっては、何の意味もありません。また仮に家賃が入ってこなくても建物を維持・管理するために必要な経費は支払わなければなりませんので、家賃の滞納が続くと、赤字経営に転じてしまう可能性もあります。
家賃の滞納を未然に防ぐには、
・賃貸管理会社を入れ、家賃の立替払いをしてもらう
・入居審査を厳しくする
といった対策が効果的です。
■賃貸管理会社の倒産によって発生するリスク
賃貸管理会社に建物の賃貸管理を委託すると、入居者の募集やクレーム対応、家賃の集金など様々な事務を代行してもらえます。しかしこれはあくまで賃貸管理会社が健全に運営されていればの話で、賃貸管理会社が倒産してしまった場合、
・敷金
・原状回復費用
・クリーニング費用
・家賃
などが回収できなくなってしまう可能性があります。
そのため賃貸管理会社を選ぶ際は、
・資本金
・創業年数
・従業員数
・管理内容が充実しているかどうか
・営業力はどうか
・実績はどうか
といった点を確認し、信頼できる会社かどうか慎重に調べるようにしましょう。